現役の通訳ガイドが語る「通訳案内士になるにはどうしたらいい?」

こんにちは、カナダステイドットコムの加藤です。

今回は、外国語で日本の紹介を行うスペシャリスト、通訳案内士になるにはどうしたら良いのかをご紹介します。

ずばり、全国通訳案内士になるためには、観光庁主管の国家試験に受からなければなりません。

前回ご紹介した地域限定通訳案内士は自治体での試験、グッドウィルガイドは申請のみで良いのですが、さすが難関とも呼ばれ語学系唯一の国家資格ともなればハードルは上がりますね。

Q でも、資格がなくてもガイドができるように法律が変わったんでしょ?
A その通りです。現在は無資格の方でも有償で通訳ガイドのお仕事ができるようになりました。

しかしお客さんの側に立ってみると、知り合いでもない限り自称通訳ガイドよりも、国家資格持ちの通訳ガイドの方に案内をお願いしたくなりますよね。

全国通訳案内士になるための一次試験には、次の5科目があります。
科目(合格基準点)
・外国語(70/100)
・日本地理(70/100)
・日本歴史(70/100)
・一般常識(30/50)
・通訳案内実務(30/50)

案内業務を適切に行うために必要な言語力、地理と歴史などの知識、産業、経済、文化などの一般常識、そして訪日外国人の国や文化によって異なる対応の仕方などの実務に係る知識が問われる試験となっています。

ここまでが一次試験で、二次試験では外国語を用いて口頭試験を行います。外国の方との会話を想定したやりとりや、試験官によって読み上げられる文章を外国語に翻訳して説明するなど、実際に話すスキルが問われます。

言語は現在は英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、タイ語の計10か国語が対象になっています。

参考までに試験の合格率を見てみましょう

2020年度 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
一次試験 5,078 877 18.0
二次試験 1,004 489 48.7
最終結果 5,078 489 9.6

この中で英語は受験者数3951人、最終合格者410人、合格率10.4%でした。

この数字を見ると、合格率1割程度なので、かなり難しい部類の試験だと言えますね。試験勉強は大変かもしれませんが、合格した時の喜びは一入です。興味がある方は是非挑戦してみてください。

次回はそれぞれの科目の勉強方法について、ご紹介したいと思います。

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