【海外で日英バイリンガル子育て:我が家の実践】絵本の読み聞かせで大切にしていたこと
カナダに住んでいる国際結婚ファミリーです。夫はポーランド出身、私は日本人、娘がいます。その娘(現在22歳)が日英バイリンガルに育ってくれました。残念ながらポーランド語は習得しませんでした。育て方に悩むこともありましたが、できる限り工夫してきたつもりです。海外で子どもに日本語を使わせるのは、思っていた以上に大変なことだと感じています。 バイリンガル育児については正解はありません。それぞれのお子さんによって違います。ここでは私の個人的な経験と見解を書いています。 |
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娘が生まれてからやってきたバイリンガル育児
日本語と英語のバイリンガル育児を大切にしてきました。
娘が生まれたときから、日本語にたくさん触れられる環境を作ることを意識して、できるだけ自然に日本語を覚えられるように工夫してきました。
その中でも特に助けになったのが、「こどもちゃれんじ」の教材です。
我が家は「こどもちゃれんじ」を選びましたが、必ずしもこれでなくても良いんです。
絵本雑誌、ワークブック、おもちゃ、(当時は)ビデオなどがセットになっていたので、我が家には合っていました。
でも、例えば「毎月一冊、日本語の絵本が届く」といった形でも十分です。
大切なのは、子どもが「毎月の日本語のプレゼント」として楽しみにできることだと思います。
娘がまだ小さいころから、日本語を楽しく学べるようにと「こどもちゃれんじ」の教材を取り寄せました。
0才児のコースからスタートしました。
毎月届く絵本やDVD、おもちゃは、遊びながら日本語に親しめる工夫がされていて、とても役立ちました。
絵本の読み聞かせで大切にしていたこと
赤ちゃんの頃から、絵本の読み聞かせをする際に心がけていたことがあります。
それは、「ただ読む」のではなく、ひらがなを「一文字ずつ指さし」ながら、ゆっくりと読んであげることでした。
これは0才から、このスタイルで読み聞かせをしていました。
娘は、私の指が動くのをじーっと目で追いながら、耳でお話を聞いていました。
「こどもちゃれんじ」の絵本や、家にあったお気に入りの絵本を使い、何度も何度も繰り返し同じように読んであげました。
最初は、ただ聞いているだけでしたが、だんだんと「ママが指でさしている絵みたいなの(ひらがな)と、読んでいる言葉が一致しているんだ」と気づき始めたようでした。
すると、絵本を開くと自然と文字に目を向けるようになり、「これ、なんて読むの?」と聞いてくることも増えていきました。
また、何度も読んでいるうちに、知っている言葉や簡単なひらがなを自分で読むようになり、「あ、これは○○って書いてある!」と嬉しそうに言うこともありました。そんなときは、「そうだね!よく読めたね!」とたくさん褒めて、一緒に楽しむことを大切にしました。
こうして、娘は無理なく、自然な形でひらがなに親しみ、少しずつ「文字を読む楽しさ」を感じるようになっていったのだと思います。
シンプルな言葉とかわいいイラストのおかげで、娘も興味を持って楽しんでいました。
自然にひらがなやカタカナの読み方を覚えていってくれたので、「もじを教え込んだ」という記憶はないですね。
こどもちゃれんじ以外にも、日本の絵本をたくさん読みました。
娘が好きそうな絵本を日本から買ってきたりして、一緒に楽しみながら読んでいました。¥カタカナも、おなじ「一文字ずつ指さし」ながら、ゆっくり読み聞かせを繰り返すうちに、カタカナの読みも自然に覚えていってくれました。
また、年少さんコースになると、薄いワークブックがついてきました。
娘はこのワークブックも楽しみにしていて、線引き、文字、言葉、短文などの学習を楽しそうにしていました。
ただし、あっという間に済ませてしまって、他にもワークブックをやりたそうだったので、
試しに、平行して「月間ポピー」の年中コースと年長コースも与えてみました。
ワークブックを楽しんでいた娘にとっては、一か月で終わるちょうどよい量と内容になりました。
その他には、、、
DVDを見ながら日本語に触れました。
日本語の音に慣れるために、週に何回かDVDを一緒に見ました。
キャラクターが楽しく話すので、娘も自然と日本語を聞き取れるようになっていきました。
いまとなっては懐かしい話ですが、アンパンマンのビデオやDVDもたくさん見てました。
おもちゃで遊びながら学ぶことができました。
ひらがなに興味を持ち始めたころには、こどもちゃれんじの知育おもちゃがとても役立ちました。
ひらがなカードや音の出る教材を使って、遊びながら自然に日本語に触れられるようになっていました。
日本から童謡CDをたくさん買ってきて、日本の歌や童謡を聞かせました。
小さいころから日本の童謡を聴いて、一緒に歌ったり、手遊びをしたりしながら、日本語のリズムに親しみました。
童謡は、子どもが日本語を覚えるのにとても役立ちます。
リズムやメロディーがあると、言葉の響きが自然と耳に入り、何度も繰り返し口ずさむうちに、知らないうちに覚えてしまうことが多いからです。
例えば、「カエルの合唱」「おもちゃのチャチャチャ」を一緒に歌ったり、「ゆりかごのうた」や「七つの子」を流してリラックスしたり。
「どんぐりころころ」「大きな栗の木の下で」など、動きをつけながら歌うと、娘も楽しそうにまねをしていました。
歌詞には楽しいことば遊びや、リズムのいい日本語がたくさん含まれているので、遊びながら自然と日本語の言葉やリズムを覚えていったように思います。
日本語でたくさん話しかけました。
家ではできるだけ日本語で話しかけ、日常会話の中でいろいろな言葉を覚えてもらうようにしました。
振り返ってみて、、、
バイリンガル育児をするうえで、日本語の環境を作ることはとても大切だと感じています。
「こどもちゃれんじ」を中心にして、楽しく自然に日本語に触れる機会を増やせたのは本当に良かったです。
今振り返ると、小さいころから日本語に親しめる環境を作ってきたことが、娘のバイリンガルとしての成長につながっていると思います。
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