現役の通訳ガイドが語る「通訳ガイドについて」
こんにちは、カナダステイドットコムの加藤です。
留学は自分の価値観をアップデートしてくれる貴重な経験が何度も体験できるチャンスです。語学力はその貴重な経験をより吸収するために必須なので、留学に行く前も留学の最中も是非頑張っていただきたいと思います。
それに加えて自分の個性や国についてもある程度は勉強しておくことをお勧めします。留学先で友達ができた時にも、相手のことを聞くだけではなく、自分のことも話せるようにしておくことが大切です。
留学に行って海外の価値観に触れることで、改めて自分が日本人であることを意識したり、外から日本を見ることで新たな気づきが生まれることがよくあります。1人の日本人として海外へ留学する、そのことを意識して、準備を行っていきましょう。
前置きが長くなりましたが、今回は通訳ガイドについてご紹介します。通訳ガイドという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
通訳ガイドの仕事は海外から日本へ訪れた方を対象に、観光地を回りながら日本のことを紹介したり、質問に答えたり、ホテルやレストラン、お店等での通訳も行います。
観光ガイドやバスガイドとも似たような部分も多くありますが、通訳ガイドと名のつく通り、ガイドの仕事に加えて通訳もこなさなければなりません。
一言で通訳ガイドと言われていますが、大きく分けるとこのような種類があります。
・全国通訳案内士
・地域通訳案内士
・グッドウィル通訳
それぞれの特徴について、簡単に説明します。
・全国通訳案内士(国家資格)
この資格は国家資格の一つで、観光庁が主管の国家試験に合格することによって取得することができます。
試験は難しいと言われていますが、実はこの資格は語学系の資格で唯一の国家資格ですので、語学力の照明にもなります。
・地域限定通訳案内士
この資格は各自治体が独自に行う試験に合格することで取得することができます。観光庁のものと比べると簡単な試験になっており、資格も自治体から発行されるため、効力は限定されます。
・グッドウィル通訳
この資格は善意通訳とも言われ、いわゆるボランティアで行う通訳ガイドを指します。18歳以上で、外国語で簡単な道案内ができる程度の語学力を要し、善意通訳普及運動の趣旨を理解している方が応募することでバッヂをもらうことができます。
(以前は通訳ガイドのお仕事は資格を持っている人しかできませんでしたが、法律改正によって無資格の方でも有償でのお仕事ができるようになりました。)
しかし、語学系唯一の国家資格であり、日本についてより良く知ることで海外の方と話す時も相手が知りたいことを答えられるようになるかもしれませんので、海外の方に日本を紹介できるようになりたい!という方は資格の取得を是非目指してみてください。